最近、SNSのニュースでイランのことが頻繁に流れてきますよね。
最初は「また遠い国で揉め事が起きているな」くらいに思っていたのですが、投資を続けている身としては「これはただ事ではないぞ」と気になって、自分なりに徹底的に調べてみました。
2026年に入り、イラン国内ではかつてない規模の抗議活動、いわば「令和のイラン革命」とも呼べるような事態が起きようとしています。
これが私たちの生活や、大事な資産である株にどう影響してくるのか。一人の個人投資家としての視点で、調べた内容を整理して共有したいと思います。
通貨価値の消失 1ドルが「100万リヤール」を超える異常事態
現在、イランでは80以上の都市で大規模なデモが広がっています。
今回の抗議活動がこれまでのものと違うのは、国民の「生活の限界」が完全に来てしまっている点です。
正直、調べていて一番驚いたのはイランの通貨「リヤール」の崩壊ぶりです。
イランの通貨安は、もはや言葉を「紙クズ」に近い状態にまで追い込まれています。
2026年1月の最新データでは、1ドルを交換するのに100万リヤール以上が必要になる局面もあり、ハイパーインフレが国民の生活を直撃しています。
スーパーに行っても棚は空っぽ、モノの値段は数時間単位で上がっていく。そんな状況に耐えかねた人々が、命がけで街頭に飛び出しているのが今のデモの本質です。
なぜここまで通貨が安くなってしまったのか。それは、長年にわたる欧米からの経済制裁に加え、イラン政府が国際的な金融ネットワークから完全に孤立してしまったからです。
自分たちの持っているお金が明日には価値を失うかもしれない。その恐怖が、国民を「体制そのものを変えなければ未来はない」という決死の行動へと駆り立てています。
唯一の生命線「中国」と、影の原油輸出
そんな絶体絶命のイラン体制を、これまでギリギリのところで支えてきたのが中国の存在です。
経済制裁を受けているイランにとって、原油を売る相手は事実上、中国しかありません。
シャドー・フリート(影の艦隊) イランは追跡を逃れるために、船名を隠したり公海上で積み替えを行ったりする「影の艦隊」を駆使して、原油を中国へ流し続けています。
買い叩かれる原油 しかし、中国側も足元を見ています。国際価格よりも大幅に安い価格でイラン原油を買い叩いており、イランにとっては「売っても売っても国が豊かにならない」という負のループに陥っています。
もし今回のデモによって中国が「この政権はもう長く持たない、取引を続けるのはリスクだ」と判断して原油の購入を止めれば、イラン体制の資金源は完全に絶たれることになります。
まさに「一本足打法」の限界が来ているのです。
アメリカの介入 反米体制が崩れるシナリオ
ここで最も気になるのが、アメリカの動きです。
2026年に入り、トランプ政権(再登板を想定した動き)は、イランのデモに対して「アメリカはいつでも介入する準備ができている」とSNSで発言し、強い圧力をかけています。
もしアメリカが本格的に介入し、現在の反米・イスラム体制が崩壊して、新しく親米的な政権が誕生したらどうなるでしょうか?
制裁の解除 イランの巨大な原油生産能力が正規のルートで世界に解禁されます。
中東のパワーバランスの変化 イランが支援していたテロ組織などの資金源が断たれ、中東が劇的に安定する可能性があります。
これは世界平和にとっては大きな一歩ですが、投資家としては「原油価格の暴落」という、これまた大きな変化に備えなければなりません。
なぜ僕は「エネルギー関連株」を保有しているのか
このような不安定な情勢の中で、僕はあえて、エネルギー関連株(三菱商事、石油資源開発、INPEX、三愛オブリなど)をMYポートフォリオに組み込んでいます。これには明確な「守り」の理由があります。
地政学リスクが高まると、何が起きるか予測できません。
ホルムズ海峡の封鎖リスク 万が一、イランが窮鼠猫を噛む思いでホルムズ海峡(世界の原油の通り道)を封鎖すれば、原油価格は1バレル150ドルを超えるような「狂乱の物価高」を招きます。
リスクへのヘッジ(保険) エネルギー株を持っていることは、万が一の際の「保険」になります。原油価格が上がれば光熱費や生活費が上がりますが、株価の上昇と配当金でそのダメージを相殺しようという戦略です。
僕個人としては、地方での穏やかな生活を守るために、こうした「不測の事態」に強い資産を持っておくことが、将来への不安を和らげるライフハックにもなっています。
日本株への影響:チャンスとピンチの表裏一体
さて、一番気になる「日本株」への影響ですが、これは非常に複雑です。
短期的には「ネガティブ」な局面が多い
日本はエネルギーのほとんどを輸入に頼っているため、中東が不安定になって原油が上がると、日本企業の利益は圧迫されます。
円安の加速 原油を買うために大量のドルが必要になるため、円安がさらに進み、インフレが加速する恐れがあります。
輸送コストの増大 空運や陸運など、燃料を使うセクターは真っ先に売られる可能性があります。
中長期的には「一部のセクター」にチャンス
一方で、情勢が落ち着きを見せたり、体制が変わる兆しが見えたりすると、特定の株には追い風が吹きます。
商社・エネルギー株 原油高の局面では利益が膨らみ、高い配当が期待できます。
防衛関連株 地政学リスクの高まりは、日本の防衛政策への関心を高め、関連銘柄への資金流入を促します。
プラント・建設 もしイランが「親米」になり復興が始まれば、インフラ整備に強い日本企業の出番がやってきます。
僕たちは「歴史の教科書」の1ページを生きている
今回のイラン情勢を調べてみて感じたのは、僕たちが今、まさに歴史が動く瞬間に立ち会っているというワクワク感と、少しの緊張感です。
通貨が紙クズになり、国民が立ち上がる。その裏で大国がチェスのように戦略を練り、その影響が僕たちの持っている「日本株」に反映される。
投資というフィルターを通すと、遠い国の出来事が自分の家計に直結していることがよく分かります。
①イランの通貨リヤールの崩壊と国民の怒りは、もう限界に達している。
②アメリカの介入によって、反米体制が崩れるという歴史的シナリオが現実味を帯びている。
「何か大きなことが起きそうだな」と気になって調べてみた今回のドロドロとした情勢。でも、恐れるばかりではなく、それを「仕組み」でどうカバーし、自分の資産を守るかを考えるのが、投資の醍醐味だと思っています。
地方での穏やかな生活を維持しながら、僕はこれからもじっくりと観察し続けていくつもりです。


コメント